CBR600RR と CBR650R の違い考察

現在、650R と 600RR で購入を悩んでいる人に参考になればと、

オーナー視点で比較文を書かせていただきます。

あくまで素人の感想で、ホンダの公式発表ではありません。参考程度にお願いします。

スペック比較

CBR600RR
CBR650R
備 考
価格
1,606,000
1,056,000
650Rが 550,000 安い
車名・型式
ホンダ・2BL-PC40
ホンダ・2BL-RH03
2BL は一緒なのね
全長(mm)
2,030
2,120
650Rが90mm長い
全幅(mm)
685
750
650Rの方が 65mm 広い
全高(mm)
1,140
1,150
650Rが10mm高い
軸距(mm)
1,375
1,450
650Rが75mm長い
最低地上高(mm)
125
130
650Rが5mm高い
シート高(mm)
820
810
650Rが10mm低い
車両重量(kg)
194
206
650Rが12kg重い
乗車定員(人)
2
2
燃料消費率
(km/L)
国土交通省届出値:
定地燃費値 (km/h)
23.5(60)〈2名乗車時〉
31.5(60)〈2名乗車時〉
WMTCモード値
(クラス)
17.3(クラス 3-2)〈1名乗車時〉
21.3(クラス 3-2)〈1名乗車時〉
うちの650Rは 23〜27 で安定
10,000km越えたあたりから
エンジン全体が軽く感じる。
最小回転半径(m)
3.2
3.0
650Rが0.2mせまい
エンジン型式
PC40E
RH03E
エンジン種類
水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒
総排気量(cm3)
599
648
650Rが 48cc 多い
内径×行程(mm)
67.0×42.5
67.0×46.0
600RRの方がショート
圧縮比★
12.2
11.6
600RRの方が圧縮高い
最高出力(kW [PS] /rpm)
89[121]/14,000
70[95]/12,000
650Rの方が26ps低い
しかし、2,000r.p.m低い状態で
最大出力を発揮する。
最大トルク(N・m [kgf・m] /rpm)
64[6.5]/11,500
64[6.5]/8,500
650Rの方が 3,000r.p.m
低く最大トルクを発揮する。
燃料供給装置形式
電子式〈電子制御燃料噴射装置
(PGM-DSFI)〉
電子式〈電子制御燃料噴射装置
(PGM-DSFI)〉
使用燃料種類
無鉛プレミアムガソリン
無鉛ガソリン
650Rがレギュラーなのは
お財布に優しい
始動方式
セルフ式
セルフ式
点火装置形式
フルトランジスタ式バッテリー点火
フルトランジスタ式バッテリー点火
潤滑方式
圧送飛沫併用式
圧送飛沫併用式
燃料タンク容量(L)
18
15
650Rが3リッター少ない
装備重量下げるために容量
下げるとかナンセンス
クラッチ形式
湿式多板コイルスプリング式
湿式多板コイルスプリング式
変速機形式
常時噛合式6段リターン
常時噛合式6段リターン
変速比 1速
2.615
3.071
650Rが全体的に高い
2速
2.000
2.352
3速
1.666
1.888
4速
1.444
1.560
5速
1.304
1.370
6速
1.208
1.214
減速比(1次/2次)
2.111/2.562
1.690/2.800
キャスター角(度)
24°06′
25゜30′
600RRの方が立っている
当然クイックだろうね
トレール量(mm)
100
101
タイヤ まえ
120/70ZR17M/C(58W)
120/70ZR17 M/C (58W)
うしろ
180/55ZR17M/C(73W)
180/55ZR17 M/C (73W)
ブレーキ形式 まえ
油圧式ダブルディスク
油圧式ダブルディスク
うしろ
油圧式ディスク
油圧式ディスク
懸架方式 まえ
テレスコピック式
(倒立サス ビッグ・ピストン・フロントフォーク)
テレスコピック式
うしろ
スイングアーム式
(ユニットプロリンク)
スイングアーム式
650Rはリンクが無い
フレーム形式
ダイヤモンド(アルミ)
ダイヤモンド(鉄)
650Rはフレームが鉄

 

650Rの方が鈍重な感じで、極低速で気を遣う。逆に、600RRの方が全体的に出力が高く、意外に街乗りが楽である。

       ハンドル低めでポジションはきついのだが、ハンドルとシートの位置が近く尻の位置をコントロールする事で、やはり意外に居住性が高い。                                                                         

変速比を比較すると、全体的に600RRが低い。ということは、回転を上げないで同等の出力が得られるわけで、   

650Rが思ったより新道が多く「電気あんま」と揶揄されるのもやむを得ないかなと思います。               

リンクが無いのは正直イタイ。リンクがある機体の方が、やはりスイングアームの動きがスムーズ。              

600RRは試乗しかしていないので燃費計算はしていない。しかし、出力の高い機体だけに燃費が悪いと予想できる。

カタログ値もあきらかに650Rの方が良い。タンク容量は少ないが、航続距離は同じかもしれない?           

 

その他比較

1)デザインの違い

この辺は完全に好みだよね

600RRはラムエアの吸入口が真ん中です。

そして羽が生えている

650Rはラムエア吸入口が左右に出てます。ライトが釣り目で悪っぽく、

煽ってないのに前走車がよく譲ってくれます。このライトは威圧感が

高いようです。ちなみに清流効果対策なのか、ライトの隣のカウルの

隙間は、よく虫がスプラッシュします。(掃除が大変)

2)電子制御とか

高い方が色々便利

電スロに、モードセレクト、5軸IMU、ウイリー制御・・・ 色々付きまくりです。 650Rはトラコンだけっすね。アクセルはワイヤーで引っ張ってます。
モードセレクト無し。
3)カウル形状
エンジンが隠れます。 大きくエンジンが?き出しのデザイン。400Rもですが、廃熱に優れる。
まーフレームが違いますからね、同一形状なはずがない。
4)クイックシフター
上下対応 上だけ
5)マフラー
裏側の断熱材、これだけ施工していてもあちい。真冬はシートヒーター、真夏は尻穴拷問。
リアシートの下とマフラーの距離がお判りいただけるだろうか。これではETC車載器は難しい。
ダウンタイプでショート。
実は、この位置って頭の直下くらいになるので、走行中の排気音が綺麗に聞こえる。

 

総  評

 

600RRが尖ったモデルかと言えばSSの右寄りなイメージほどでもない、と思う。出力の高さから低速トルクがモリモリであり、

車体の軽さと相まって、意外に街乗りが楽である。650Rは車体が重く600RRに比べ出力が低いので、極低速での操作に気を遣う。

半クラを丁寧に使う場面があるが、似たような場面で600RRはクラッチを「ポン」と繋げて走ってしまう。

650Rはよく「電動あんま」と揶揄されるが、600RR以上に回して走る特性がそうさせているのだろう。マルチはもともと新道多めなエンジンなので、

やむを得ないのだろう。600RRと比較し 2,000r.p.m低い状態で 最大出力を発揮するのは、650Rを評価したい。実用域が低回転よりなの

だろう。 電子装備は600RRの方がモリモリであり、クイックシフターも上下対応。前傾はたしかに600RRの方がきついが、

ハンドルの位置が比較的近く、尻の位置を工夫すればそんなに疲れない。

よって、結論として腕に自信が無い人の方が600RRを選ぶべきである。圧倒的に乗りやすく、電子制御と高い出力、

車体の軽さがライダーの腕を底上げする。

 

それでは650Rは単純に下位互換なのか?と言えばそうではない。上記写真を見直してほしい。

A.マフラーの違い。
 600RRはお尻の下にエキパイが通っており、シートヒーターレベル。また、サイレンサーがあるのでタンデムシート下にスペースが
  ほとんどない。なので、ETC車載器のオプションが無い。 無理やりミツバとかをつけることは可能であるが、熱と振動で動作は
  保証されていない。

B.アフターパーツ
 やっぱり台数売れてる車種の方が多い。GIVIやヘプコのアフターパーツがあるのも大きい。積載は確実に650Rが上。

C.カウルの形状
 デザインは好みなので人それぞれだが、650Rのカウルはシリンダーヘッドが大きく露出するデザインであり、排熱に優れる。
  650Rの方があちーくならない。

 

腕に自信が無い人ほど600RRがお勧め。

ツーリングメインで積載気になる人はの人は650R。今時、ETCはついてて当然。

比較してないが、たぶん燃費も650Rが上と思われ。

 

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