マスターガンダム(ハイパーモード)

「無闇に人が死ぬよりは、はるかにいい!」
「だからお前はアホなのだぁ!!」

 デビルガンダムを破壊されたマスター・アジア。兄キョウジ、強敵シュバルツを喪ったドモンは、互いに怒りをぶつけ合う。持てる技を、力を、心を尽くしてぶつかり合う拳と拳。GF史上最大の戦いが始まった!激突する流派・東方不敗同士の激闘!そのさなか、マスター・アジアはガンダムファイトの矛盾を告発する。しかし、ドモンはそれに反論する。ダークネスフィンガーとゴッドフィンガーが激しく交差する。その刹那、ドモンはマスターの拳に深い悲しみを感じた。しかしドモンはあえて、奥義で答える。「超級覇王電影弾!!」互いの放つ巨大な渦がランタオ島の頂上を吹き飛ばす。それでも二人は戦いをやめようとはしなかった。遂に、双方の機体は金色の輝きに包まれた。「流派!東方不敗が最終奥義!石破天驚拳んんっ!!」二人は同時に叫び、互いの放つ光芒は島全体を包んでいく。そしてその静寂の中、ドモンはキングオブハートを真に受け継いでいく。

 

 MGマスターガンダムを製作!

基本的にストレートです。キットの出来はスバラシイの一言。稼動部分の広さもさることながら、パーツの分化が進んでおり
処理するつなぎ目がほとんどないということ。

 GF13-001NHUマスターガンダムは、第12回ガンダムファイト優勝者であるマスター・アジア(東方不敗)が同大会を共に戦ったGF13-001NHクーロンガンダムから乗り換えたMF(モビルファイター)である。第13回ガンダムファイトには、決勝大会に際し「サバイバルイレブンのデータを移植した機体に限り、一度だけ乗り換える事が可能である」とするレギュレーションがあり、表向きはこれに則った形の移乗とされたらしい。第12回ガンダムファイト開催時、クーロンガンダムの登録コードはGF-12-035NHであった。これは第11回大会におけるネオホンコンのランクが35位であった事を示す。それを一気に挽回したばかりか、優勝に導いたのがクーロンガンダムであり、マスターアジアだったのである。 マスターガンダムの開発経緯は謎に包まれており、事実上、マスターガンダムのGFであるマスター・アジアと、ネオホンコン首相のウォン・ユンファ以外に詳細を知るものはいない。しかし、その特徴を検証すると、かってマスター・アジアがシャッフル同盟のメンバーだった時期に乗機としていた機体シャッフルハートこそがマスターガンダムの原型機であった可能性も否定できない。

 マスター・アジアがデビルガンダムと邂逅を果たしたのは第13回大会直前であり、ほぼ同時にシャッフル同盟から離反しているため、シャッフルハート→クーロンガンダム→→マスターガンダムへの変化に至る過程は判然としない。少なくとも、第13回大会に出場したクーロンガンダムの内部には既にマスターガンダムが組み込まれていたことから、第13回大会直前に、クーロンガンダムとシャッフルハートを融合させてマスターガンダムを作り上げたのではないかと考える事が出来る。実際、クーロンガンダムからマスターガンダムへの変化もDG細胞によるものであったはずだ。DG細胞は強靭な精神力を持つ生物を侵食することができず、逆にコントロールされてしまうという特徴を持っている。マスター・アジアはその心の強靭さでもってデビルガンダムの”地球再生の意思”を感じ、その手段として自らマスターガンダムを作り上げたのであろう。さらに、作り上げられた機体はその状態で固定されており”修復”以外の機能はマスター・アジアの意思によって封印されているように見受けられる。すなわちマスターガンダムは、意識的にDG細胞を使役しない限り、DG細胞として機能する可能性は皆無である事になる。完璧に管制されたDG細胞は、MFにとって最強のマテリアルである。これはカッシュ博士が考えていた”アルティメット”ガンダムの理想形であったはずだ。その意味でマスターガンダムはまさに最強のMFであったと言える。


ヘッドエリア

 いわゆるMF”ガンダム”の機体制御システムのほとんどは頭部に集役されているため、全機ほぼ共通のウィークポイントとなっている。
 レギュレーションでもMFの頭部破壊は敗北の条件のひとつになっている。この部位のクォリティは、高度なセンサーや演算装置を高密度にコンポーネントした”工業力”そのものを見せつけることでもあるし、逆に、構造や意匠において、それだけ各国の技術や力やGFの技量が問われる最重要ユニットでもある。ただし、マスターガンダムに限って言えば、工業力の発露というよりは、GF自身の挙動や”技”の再現にどのような装置が使用されているかという点において特筆すべきであり、GFである当方不敗が生身で発揮する技能の再現が可能であるという事を考えれば、第11回大会までの携行兵器重視の風潮が覆されてしまったのも無理の無い話だっただろう。


ウィングシールド

 マスターガンダムの最大の特徴であるウィングシールドは、その名の通り、時にはマントのように機体全体を保護し、時には翼の様に機体を飛翔させる。マント状に展開して機体を保護している状態をノーマルモードと呼び、折りたたんで背面に二対の翼としている状態をアタックモードと呼ぶ。ウィング自体は、左右それぞれに”名”が付いており、また、その一枚一枚にもそれぞれ名がある。まず、右の翼全体が”破”の翼、左の翼が”覇”の翼との名前を持つ。さらに、破の翼は前面の分割部分から時計周りに戒、倫、役、棄、綻の名前を持ち、覇の翼も同じく分割部分から半時計周りに気、業、道、争、王、の名を持っている。つまり、この機体は覇道(武力や権謀によって天下を支配するやり方)と、王道(指導者が仁や徳をもととして治めるやり方)の双方の側面を担うものであると推察する事が出来る。無論、創造の域を出るものではないが、マスター・アジア自身がこれを指標としたのか、あるいは自戒としたのかは杳として知れない。
 ちなみにノーマルモード時には移動能力が低下するのか、モビルホースの風雲再起が変形した台座に乗り移動する事が多かった。

 


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